これまでエスプレッソについて色々と解説してきましたが、今回はCOFFEE ROASTERY 101が手掛けるエスプレッソについてご紹介していきたいと思います。
【目次】 |
1.COFFEE ROASTERY 101のエスプレッソとは |
2.エスプレッソマシンについて |
3.エスプレッソ専用のブレンドコーヒー豆について |
4.まとめ |
COFFEE ROASTERY 101のエスプレッソとは
エスプレッソは大きく分けるとイタリア式とシアトル式があります。COFFEE ROASTERY 101では、エスプレッソの聖地といわれるナポリ近郊で昔から愛され続けている、伝統的なイタリア式エスプレッソを提供しています。
高級チョコレートのような嫌味のない酸味と苦味、一口ごとに変わる香味、重厚感がありトロッとした舌触り、まるでデザートソースのような感覚で余韻が長く続きます。
エスプレッソマシンについて
日本で導入されている約98%のエスプレッソマシンはセミオートエスプレッソマシンになります。これは流行りに流されやすい日本人特有の傾向で、最近では皆こぞってLa Marzoccoです。
しかし、COFFEE ROASTERY 101では伝統的な味わいを再現するため、イタリア製WEGA社のピストンレバーマシンを採用しています。現在でもイタリア南部エリアのバールでは約90%がピストンレバーマシンを導入しています。
一般の方は気づかないと思いますが、設置向きも当然イタリア流です。エスプレッソマシンの背面をお客様側に向けることはありません。(日本では90%以上のお店が背面をお客様側に向けています。)
エスプレッソ専用のブレンドコーヒー豆について
COFFEE ROASTERY 101では、エスプレッソ専用にコーヒー豆をブレンドしています。
現在のブレンド配合は下記の表にありますが、エスプレッソについて「イタリア式」と「シアトル式」の違いと特徴や日本で飲むエスプレッソが美味しくない理由①間違った情報に流されすぎでお伝えした通り、ロブスタ種30%とスペシャルティグレードのアラビカ種70%で構成しています。
国名 | ベトナム | ブラジル | コロンビア | エチオピア | グアテマラ |
割合 | 30% | 20% | 20% | 20% | 10% |
焙煎度合いはCOFFEE ROASTERY 101の基準でシティロースト(中深煎り)です。
カフェオーナー様へ
よくブレンドの配合を教えてほしい、焙煎度合いを教えてほしいと聞かれることがありますが、同じ国で配合をマネしたところであまり意味はありません。エスプレッソ専用のブレンドコーヒー豆を作る場合は、自分で納得いくまで調整を繰り返す以外方法はないと思います。
焙煎したコーヒー豆は、焙煎日から4日エイジングします。そして焙煎日から14日以内にコーヒー豆を使い切る必要があります。これはCOFFEE ROASTERY 101がいつでも美味しいエスプレッソを提供するために設けている1つの基準です。
コーヒー豆の焙煎日と賞味期限の関係について徹底解説でもご紹介しましたが、いくら高品質なコーヒー豆を使用して、最新かつ高価なエスプレッソマシンで抽出したとしても、適切な飲み頃で提供できなければ「最高の一杯」を生み出すことは不可能だと考えています。
まとめ
今回は、COFFEE ROASTERY 101が手掛ける美味しいエスプレッソについてご紹介させていただきました。
イタリア南部エリアのバールで多く導入されているピストンレバーマシンは、日本ではなかなかお目にかかることができません。また、本格的なイタリア式エスプレッソを自家焙煎でブレンドしながら提供しているお店は、日本に何店舗あるのでしょうか。
COFFEE ROASTERY 101の実店舗である茶房あずまやでは、そんな珍しい本格的なエスプレッソをいつでも飲んでいただくことができます。お近くに来られた際は是非お試しいただけると嬉しいです。
COFFEE ROASTERY 101
CQI認定Q Arabica Grader
松本安弘