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2023/07/04
Column

日本で飲むエスプレッソが美味しくない理由①間違った情報に流されすぎ

「皆さんは美味しいエスプレッソを飲んだことがありますか?」

COFFEE ROASTERY 101の実店舗である茶房あずまやで行ったアンケートでは、過去にエスプレッソを飲んだことがあると答えた方のほとんどが「苦かった」「酸っぱかった」という美味しくなかった印象をもたれた方が多くいらっしゃいました。

では、本場イタリアで昔から愛され続けているエスプレッソがなぜ日本では美味しくなかったのでしょうか。

今回は、その謎をCOFFEE ROASTERY 101独自の見解で紐解いていきたいと思います。

【目次】
1.そもそも日本で提供されているエスプレッソは本当に美味しくないのか?
2.エスプレッソが美味しくない理由①間違った情報に流されすぎ
3.まとめ

そもそも日本で提供されているエスプレッソは本当に美味しくないのか?

嗜好品であるコーヒーは、人それぞれ好みも違えば感じ方も違うため、美味しい美味しくないの評価を行うことが非常に難しい飲み物です。しかし実際に行ったアンケートの結果では、多くの方が「苦かった」「酸っぱかった」というような共通の感想を答えています。

好みや感じ方は人ぞれぞれ違うのに、エスプレッソを飲んだ感想は「苦かった」「酸っぱかった」の2通りです。この結果を皆さんならどう解釈しますか?

COFFEE ROASTERY 101の体験談からしても、日本で本当に美味しいエスプレッソを提供しているお店は多くないと感じています。ドリップコーヒーが主流の日本では、エスプレッソを提供しているお店自体も少なく、やはり9割以上のお店が「苦かった」「酸っぱかった」の2つに分類されると思います。

しかし、本当に美味しいエスプレッソを提供しているお店もあります。この本当に美味しいエスプレッソを飲んだ時、今までの「苦かった」「酸っぱかった」というエスプレッソの印象が180度変わることは間違いありません。

高級チョコレートのような香味、重厚感がありトロッとした舌触り、まるでデザートソースのような感覚で余韻が長く続きます。

エスプレッソが美味しくない理由①間違った情報に流されすぎ

日本で提供されているエスプレッソが美味しくない理由は基本的にお店側にあります。

日本は間違った情報に流されすぎ

以前のコラムでも紹介しましたが、「エスプレッソ」とはイタリア発祥のコーヒー抽出方法およびその方法で抽出されたコーヒーのことです。

しかし日本に入ってくる様々な情報の多くは、基本的にアメリカから入ってきます。COFFEE ROASTERY 101では、「情報に騙されるな」とよく口癖のようにいいますが、エスプレッソも例外ではありません。

本場イタリアで昔から愛されているエスプレッソは、ロブスタという品種のコーヒー豆を3割以上配合し、なおかつ残り7割以下はアラビカという品種のコーヒー豆を4種類以上ブレンドするという定義が存在するのです。その他にも抽出量やコーヒー粉量など細かい定義もあります。

【例】

・ロブスタ種(30%)+アラビカ種①(25%)+アラビカ種②(25%)+アラビカ種③(10%)+アラビカ種④(10%)

・ロブスタ種(40%)+アラビカ種①(20%)+アラビカ種②(15%)+アラビカ種③(15%)+アラビカ種④(10%)

・ロブスタ種(50%)+アラビカ種①(15%)+アラビカ種②(15%)+アラビカ種③(15%)+アラビカ種④(5%)

これはあくまで一例にすぎず、中には8種類以上のコーヒー豆をブレンドしているバールも存在します。

このような定義のある本場イタリアのエスプレッソは、アメリカに広まったことで独自のスタイルが構築されシアトル式と言われるようになりました。エスプレッソを薄めたアメリカーノ、日本でもよく耳にするミルクで薄めたカフェラテ。これは本場イタリアのエスプレッソがアメリカでアレンジされた飲み方なのです。

シアトルと言えば世界的にも有名なスターバックスの本社があります。スターバックスのメニューを思い浮かべてください。フラペチーノ、カフェラテ、カフェモカなどありますが、これこそがシアトル式と言っても過言ではありません。

シアトル式のエスプレッソは、本場イタリアで飲まれているエスプレッソとは全くの別物だということをここで理解頂ければ幸いです。

サードウェーブ

1982年にはSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)が設立され、サードウェーブと言われるスペシャルティコーヒーが流行り始めます。ブレンドではなくシングルオリジンが日本でも広まり、浅煎りのコーヒーが注目されます。

これはある意味イタリアで愛され続けているエスプレッソの真逆ですよね。

日本ではそれまで、コーヒーは黒い飲み物とされていましたが、一瞬で赤い飲み物に変わりました。苦いコーヒーが酸っぱいコーヒーへ、それが美味しいという日本人。

まとめ

本場イタリアで愛され続けているエスプレッソは、アメリカ経由でアレンジされた情報やサードウェーブと呼ばれるスペシャルティコーヒーの流行りが良くも悪くも複雑に絡み合い日本に入ってきたのです。

結果、本場イタリアのエスプレッソを知らないカフェ、流行っているものが美味しいと勘違いしているようなお店ほど「酸っぱいエスプレッソ」を提供している可能性が高いと予想できます。

また、イタリアンエスプレッソとイタリアンロースト(焙煎度)がごちゃ混ぜになっているお店ほど「苦いエスプレッソ」を提供している可能性が高いことも予想できます。エスプレッソはコーヒー豆が焦げる一歩手前の極深煎りで仕上げたコーヒー豆を使うと本気で思っている方も多いのが現状です。

次回は日本で飲むエスプレッソが美味しくない理由②お店側のスキル不足について解説していこうと思います。

 

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松本安弘