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2025/06/17
Column

サイフォンコーヒー/駆け出しスタッフの学び記録(vol.4)

こんにちは!皆様お久しぶりです…!大会という大きなイベントがあったため、なかなか更新できませんでした。でもサイフォンについては継続してメンバーで様々な実験を行っています。そこで!皆さんにもこの情報を共有すべく、今回第4回目は浸漬時間を変えてみたらどうなるのかというテーマです。それではごゆっくりどうぞ!

 

【目次】
1.サイフォンコーヒー/浸漬時間を変えてみよう!
2.サイフォンコーヒー/味を比べてみよう!
3.サイフォンコーヒー/理屈を考えてみよう…!
4.まとめ

サイフォンコーヒー/浸漬時間を変えてみよう!

営業日とはまた違った表情の、定休日木曜に始まるサイフォンコーヒーの実験。お湯を沸かして、準備万端です!今回はお店のレシピで、スタッフYさんに淹れていただきます。使用するコーヒー豆は【エチオピア/イルガチェフェの中浅煎り】です。

手順はいつもと変わらず、サイフォンに刺さっている透明な器具(ロートまたは上ボウル)を差し込んで、抽出開始です。お湯が上がりきってからコーヒーの粉を全体に馴染ませる“第一撹拌”後、成分を染み込ませるために何秒か漬け込むんです。今回はこの“浸漬時間”を変える実験です。浸漬時間を10秒~80秒まで変化させて行いました。

 

サイフォンコーヒー/味を比べてみよう!

やはり照らされるサイフォンは美しいですね…!まるで熟した果実のようです。このように一本一本グラスに注ぎ、いざコーヒーの味比べです!

まずは10秒~30秒を比べてみました。10秒の場合はグレープフルーツを丸かじりしたような、下にへばりつく中途半端な酸味が強かったです。20秒の場合は先ほどよりも香りが甘く、店のモットーとする角がない丸い味に仕上がりました。30秒の場合は甘さもありつつ舌の真ん中に来る、質の良い酸味が顔を出しました。40秒からも試していきましたが、正直味はさほど変わらなかったです。全て吟味した結果、10秒と20秒の差は大きく、30秒~80秒までは顕著な差が出ませんでした。後者の場合だと、すでに飽和状態で新たな味が染み込む隙間がなくなってしまいます。したがってそこまで味に違いが出ないのではないか、という仮説が立ちました。

サイフォンコーヒー/理屈を考えてみよう…!

ではなぜ10秒~30秒の間で酸味の感じ方に差があったのでしょうか。この疑問を解明すべく、私の苦手な理屈タイムに入ります…!

コーヒーの味はおおまかに“酸→甘→苦→渋”の順で感じるんだそうです。もっと細かく言いますと、

酸味=舌の横で感じる 甘味=舌の先or真ん中で感じる 苦味=舌の奥で感じる というように舌で強く感じられる場所が変わるんです。

これに基づくと、10秒の時点では時間が短かったため横に来る酸味しか感じなかった。20秒の時点では甘味も混入してきたためまろやかに仕上がった。30秒の時点では甘味の量が増えたため、味が真ん中寄りに感じられた、とまとめることができます。浸漬時間によって染み出る成分の割合が変わるなんて、面白いですね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?やはり実験は、子供心をくすぐられてとても楽しいです…!今回は浸漬時間を変えたらどうなるのかをテーマに実験を行っていきました。結果は、10秒~30秒では酸味の感じ方が異なる。30秒~80秒までは酸味&甘味により飽和状態で、味に差が出づらかった、です。今回は浅煎り寄りのお豆を使ったため、酸味を中心に味が展開していきました。なので、深煎り寄りのお豆を使えばまた違った姿を現すでしょう。分かりきっている疑問かもしれませんが、こうやって皆さんと共有できることをとってもうれしく思います!これからも様々なことに取り組んでいきたいと思いますので、温かく見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします!

【スタッフMの過去の記事】

サイフォンコーヒー/駆け出しスタッフの学び記録(vol.2)

サイフォンコーヒー/駆け出しスタッフの学び記録(vol.3)

 

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