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2023/07/22
Column

Panama Coffee Roasting Competition 2023【コーヒー豆編】

パナマコーヒーの品質と奥の深さ、その多様性を味わいより多くの方にパナマコーヒーを楽しんでいただくためのイベント「Panama Coffee Roasting Competition 2023」にCOFFEE ROASTERY 101が参加させていただくことになりました。

今回はCOFFEE ROASTERY 101が競技会に向けて焙煎する予選のコーヒー豆を紹介したいと思います。

【目次】
1.予選のコーヒー豆
2.コーヒー豆開封
3.評価テーマ
4.今後のスケジュールとまとめ

予選のコーヒー豆

昨日、PCRC2023運営事務局より予選のコーヒー豆が届きました。

パナマゲイシャのお披露目です。

生産地情報

生産国 Panama
生産地域 パナマ西部 Boquete(ボケテ)、Chiriqui(チリキ)
農園名 Cafe Don Benjie
精製方法 Washed Wild Yeast
標高 1,400〜1,550m
品種 ゲイシャ種
クロップ 2022年
ロット GL-4 El Velo

Cafe Don Benjieは、バルー火山のふもと、バホ・モノ渓谷のカルデラ川の清らかな水辺に面しており、標高は1,400m〜1,550mです。農園内の森を流れる小川が運んでくる風と、豊かな火山性土壌と澄み切った水、そして「バハレケ」と呼ばれるこの地方特有の霧(ミスト)にも恵まれ、高品質なスペシャルティコーヒーの栽培において理想的な地域の一つとして知られています。

100年の歴史を持つこの農園は、ステファン・ミュラー氏が農園主をつとめており、エコ・ミルという独自のプロセスで水の使用を最小限に抑えるなど、自然環境に配慮しながらも、独自のイノベーションによるパナマ随一の技術とプロセスレシピによって香り高いアロマとふくよかなボディ、そして驚くほどの持続性と耐久性をもつコーヒーづくりに成功しています。

ロット情報

GL-4 El Velo

果肉除去後、農園の土地がもつ天然酵母と、乳酸菌などの微生物の働きを利用して、最大240時間かけて発酵処理をします。パーチメントを除去、洗浄後、10日〜20日間かけてゆっくりと乾燥させ、環境管理された保管庫でGrainPro Bagの中でゆっくりと休め、熟成させています。

コーヒー豆開封

開封した瞬間から程よい発酵感。コーヒー生豆を見ただけで高品質なスペシャルティコーヒーだと分かります。

ゲイシャ特有の細長いフォルム。均一に精製されており、欠点豆もほぼありません。素晴らしいの一言で、コーヒー豆に対する農園の向き合い方が伝わります。

評価テーマ

焙煎するにあたり、今回の「評価テーマ」も発表されました。

「最大限の甘さとフレーバーがあるコンプレックスなコーヒー」

品種由来・プロセス由来のフレーバーも表現されている上で、焙煎により、更に多くのフレーバーと甘さが引き出されている事が高評価になります

評価方法はSCAカッピング方式

このコーヒー豆を焙煎して、多くのフレーバーと最大限の甘さを引き出すことが評価ポイントになります。

今後のスケジュールとまとめ

【日時】 【詳細】
7月20日頃 予選:課題豆の受取
7月24日 予選:評価テーマ発表
8月5日 予選:焙煎豆を発送
8月25日 決勝進出者発表
8月29日 決勝:課題豆の受取
9月15日 決勝:焙煎豆を発送
9月20日 決勝大会実施
9月25日 結果発表(上位4名を発表)
9月27日〜29日 表彰式&試飲

コンペティションで使用する予選のコーヒー豆はパナマゲイシャのウォッシュドです。まだどのように焙煎するか何も決めていませんが、焙煎が楽しみです。8月5日に焙煎したコーヒー豆と文面を郵送します。

焙煎の内容は公開できませんが、また詳細が分かり次第皆さんにお伝えできればと思います。

COFFEE ROASTERY 101

CQI認定Q Arabica Grader

松本安弘