皆さんはいつも購入しているコーヒー豆のストライクゾーンをご存知ですか?
COFFEE ROASTERY 101では、お客様が自家焙煎店でわざわざコーヒー豆を購入し、差し入れとしていただくことがよくあります。普段、なかなか他店様へコーヒーを飲みに行くことができないので、本当にありがたいことです。
そこで今回は、美味しいコーヒーを楽しむためのワンポイントとして「コーヒー豆の焙煎日と賞味期限の関係について」解説していきたいと思います。
【目次】 |
1.解説の前に一言 |
2.コーヒー豆を焙煎した日はいつ? |
3.焙煎されたコーヒー豆の香味変化と飲み頃 |
4.コーヒー豆の賞味期限は焙煎日からの日数が基本 |
5.結論・まとめ |
解説の前に一言
今回の解説は、お客様からいただいたコーヒー豆を拝見し、COFFEE ROASTERY 101が気づいた点や思ったことをまとめています。頻繁にコーヒー豆を購入している方や、初めてコーヒー豆を買おうと思っている方、本当に美味しいコーヒー豆を探している方へ、少しでも参考になれば嬉しく思います。
自家焙煎店を営んでいる方には少し嫌味のように聞こえるかもしれませんが、ご理解ください。あくまでコーヒー豆を購入する方に向けた、COFFEE ROASTERY 101からのアドバイスです。
コーヒー豆を焙煎した日はいつ?
自家焙煎店でコーヒー豆を購入したけど、いつ焙煎されたコーヒー豆なんだろう?と疑問に思ったことはありませんか。
COFFEE ROASTERY 101がお客様からいただいたコーヒー豆や、スタッフが自家焙煎店で購入したコーヒー豆、量販店で購入したコーヒー豆には、焙煎日の表示がされていないことが多くあります。
コーヒー豆を販売している方は、焙煎日の表示は義務ではないため問題ありませんが、コーヒーを美味しく飲みたいと思いコーヒー豆を購入する方からするとどうでしょうか。
ちなみに賞味期限は農林水産省より下記のように定められています。
【賞味期限とは】
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
引用:農林水産省
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存した場合です。
言い換えると、開封した後は何の参考にもならないのです。しっくりきませんね。
焙煎されたコーヒー豆の香味変化と飲み頃
焙煎されたコーヒー豆には飲み頃があります。その飲み頃であるストライクゾーンをCOFFEE ROASTERY 101では賞味期限として表示しています。基本的に冷蔵庫や冷凍庫で保存するといった長期保存という考えはありません。
コーヒー豆専用袋のまま、直射日光・高温多湿を避けて保存し、早めにお召し上がりいただくことをおすすめしています。
焙煎されたコーヒー豆の香味変化を下記の表にまとめました。飲み頃のピークを超えたあと徐々に鮮度が落ちていき、香味も損なわれていきます。
焙煎日からの日数 | 鮮度 | 香味 | 総合評価 |
焙煎当日 | ★★★★★ | すべての香味が隠れている | × |
1日〜2日 | ★★★★★ | 霧がかったようにぼけている | △ |
3日〜7日 | ★★★★★ | 香りが開き、コーヒー豆の個性が現れる | ◎ |
8日〜21日 | ★★★★★ | 香り、甘味、個性などすべてにおいてバランスが良い | ◎ |
22日〜42日 | ★★★☆☆ | 美味しい、少し苦味が出てくるコーヒー豆もある | ○ |
43日〜56日 | ★★☆☆☆ | 苦味とともに酸味が強くなり甘味に欠ける | △ |
57日〜 | ★☆☆☆☆ | 香りも抜け、本来のコーヒーではない | × |
コーヒー豆や焙煎度合いにより変わる可能性があります |
美味しく飲めるコーヒーの期間を知るには、賞味期限よりも焙煎日が重要です。高品質なパナマのゲイシャ種やエチオピアのナチュラル精製のコーヒー豆など、一部のコーヒー豆は飲み頃の開始が遅く、10日以上エイジングさせてからようやく個性があらわれ、香り高い美味しいコーヒーになるものもあります。これもすべて焙煎日が基準になるのです。
コーヒー豆の賞味期限は焙煎日からの日数が基本
賞味期限はどのように設定されるのでしょうか。それは製造日からの日数、すなわち焙煎日からの日数が基本となります。
そして賞味期限の表示は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年と自家焙煎店ごとに違い、明確な定めがありません。美味しいコーヒーを楽しむためには、焙煎日を知ることが重要といっても過言ではありません。
結論・まとめ
毎日美味しいコーヒーを楽しむためには焙煎日が表示されている、または確認することができ、信頼できる自家焙煎店でコーヒー豆を購入することが重要です。いつ焙煎されたコーヒー豆か分からない場合は、飲み頃を過ぎてしまっていたり、飲み頃の期間内にコーヒー豆をすべて消費できない可能性があることを覚えておきましょう。
「有名店だからきっと美味しい」、「価格が安いから多めに購入」、「価格が高いから高級豆なんだろう」というようなことは一旦置いておいて、自家焙煎店の信用性・信頼性に焦点を当ててみてはいかがでしょうか。
COFFEE ROASTERY 101の実店舗である茶房あずまやでは、コーヒー豆をご購入いただいたお客様へ、焙煎日と賞味期限をご案内しております。またオンラインストアでは、注文後に焙煎した鮮度の高いコーヒー豆をお届けしております。
ここまで読んでいただいたコーヒー好きの方、是非COFFEE ROASTERY 101の高品質・高鮮度なスペシャルティコーヒーで、上記の表を体験してみてはいかがでしょうか。
COFFEE ROASTERY 101
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松本安弘