いつもCOFFEE ROASTERY 101をご利用いただき、ありがとうございます。
この度、ケニア産のコーヒー豆を買付し、ようやく販売開始になりましたのでご案内させていただきます。
【目次】 |
1.コーヒー豆の詳細 |
2.生産地の取り組み |
3.カッピングコメント |
コーヒー豆の詳細
生産国:ケニア |
生産エリア:キリニャガ県 |
集積所:キアンゴンベファクトリー |
品種:SL28、SL34 |
規格:AB |
生産処理:ウォッシュド |
気温:16℃〜26℃ |
年間降水量:1,100mm |
標高:1,700m〜1,800m |
土壌:赤色火山性土壌 |
開花:9月-10月/11月ー12月、3月-4月/5月-6月 |
生産地の取り組み
キアンゴンベファクトリーはケニア山の斜面に位置するキリニャガ県にあり、カバレ(農業組合)の系列の1つです。周辺地域の生産者が自身の農園で収穫したチェリーを持ち込む場所であり、チェリーの集積所としての役割を果たしています。
また、コーヒーの重量測定やグレーディングといった一部ドライミルとしての機能も有しています。生産者への支払いもここで行われており、すべての業務工程はファクトリーマネージャーによる監督のもと、一貫した生産体制をとっています。
環境保全に対する意識も高く、水場から遠く離れたところに排水処理場を設け使用済みの水をそこに流すことで土中へと還っていきます。
カバレでは人々に農園への植樹を奨励しており、農園ではコーヒーの他にトウモロコシやバナナなどが栽培されています。また、シェードツリーには観葉植物やマカダミアナッツの樹などが植樹されています。
最近の取り組みとしては農家へのインセンティブとして、農業資材の販売やキャッシュの前貸しなども行っている。
コーヒーチェリーの収穫は、各生産者によってハンドピックされています。ハンドピックは完全に完熟したコーヒーチェリーをできるだけ選んで行われ、摘まれたコーヒーチェリーは、その後未成熟や虫食い、欠け豆などの好ましくないコーヒーチェリーと、木の枝や小石といった異物が混ざっていないか、パルピング前にチェックしはじきます。
品質が均一になったコーヒーチェリーはパルピングされ、糖分を分解するため一晩醗酵されます。醗酵工程が終わったら水を使ってミューシレージを洗い流し、洗われたパーチメントコーヒーは過醗酵を防ぐためきれいな水を張ったタンク内にて浸けられます。
乾燥工程は、アフリカンベッドの上で天日干しします。乾燥時間は、その時の気候や周辺温度、乾燥させるパーチメントコーヒーの量などで異なりますが、おおむね7日間〜15日間かけてゆっくり行われています。乾燥工程中は、パーチメントコーヒーの攪拌と欠点豆を取り除く作業を同時に行っています。
カッピングコメント
あえて外す、「ケニアらしさ」
今回も毎年恒例、ケニアのニュークロップをブラインドでカッピングし、一番面白かったコーヒー豆を買付しました。
美味しいは人ぞれぞれ違うため、あくまでお客様がコーヒーを味わって一番楽しんでいただけそうなコーヒー豆です。
今回買付したケニア産のコーヒー豆はキャラメルやチョコレート、オレンジのようなニュアンスを感じることができると思います。焙煎度は飲みやすい中深煎りで、ミルクとの相性も抜群です。
是非一度お試しください。
COFFEE ROASTERY 101
CQI認定Q Arabica Grader
松本安弘