皆さんはコーヒー豆の焙煎競技会があることをご存知でしょうか。
COFFEE ROASTERY 101では、今までコーヒーに関する競技会にはあまり参加することがありませんでした。しかし今回は、当店へご来店下さったお客様より偶然焙煎競技会のお誘いをいただいたため、実際に「ローストマスターズチームチャレンジ」という競技会に出場することになりました。
そこで今回は実際に出場したローストマスターズチームチャレンジについて詳しく解説していこうと思います。
【目次】 |
1.ローストマスターズチームチャレンジとは? |
2.RMTCに参加するには? |
3.順位つけについて |
4.まとめとおおまかな流れ |
ローストマスターズチームチャレンジとは?
ローストマスターズチームチャレンジとは、通称RMTCと略されることが多くローストマスターズ委員会が主催している焙煎の競技会になります。競技会といっても、RMTCは焙煎人同士の交流を通じて、各人の焙煎テクノロジー構築、向上を目指すと同時に、相互の新たな情報交換やつながりを生むユニークなエキシビジョンマッチと位置付けられており、他の競技会とは少し目的が違います。
簡単にいうと地域ごとに焙煎人同士がチームとなり、過去の経験や思っていること、考えていることを話し合いながら焙煎技術の向上を目指しましょうという競技会です。最終的にチームで作り上げたコーヒーは、審査員や一般のお客様にも飲んでいただき順位がつけられます。まさにユニークなエキシビジョンマッチです。
※イベント上、勝ち負けが存在し、チームに順位が付く場合がありますが、それはこのイベントの本質ではないということを理解する必要があります。
このコラムでは、皆さんが分かりやすいように競技会という言葉を使っていますが、実際は焙煎にフォーカスしたイベントです。
RMTCに参加するには?
参加資格
日頃より焙煎業務に従事し、焙煎技術の更なる向上を目指す方。また、他ロースターとの意見交流を希望する方。
エントリー費用
SCAJ会員の場合:18,000円、SCAJ非会員の場合:23,000円
募集参加者数
RMTC2023年は各チーム定員7名 でした。
チーム編成は北海道・東北・関東A・関東B・中部・北陸・中四国関西A・中四国関西B・九州 の計9チームで行われました。
自身が在住している地域でお申し込みする必要があります。(在住地以外への参加はできません)
募集期間内にエントリーし、参加確定の連絡がきたらエントリー費用を振り込みして正式に申し込み完了とまります。
ちなみにCOFFEE ROASTERY 101が参加したRMTC2023は、2023年7月5日(水)10:00~2023年7月21日(金)10:00までが募集期間でした。中部チームで参加し、チーム員は7名でした。
上記はRMTC2023の内容になりますので、今後変更になる場合があります。
詳しくはSCAJのホームページをご覧ください。
順位つけについて
RMTCオーディエンス大賞
会場のお客様による試飲にて大賞を決定します。単に「美味しい」ではなく「チームごとに目指した、表示されたとおりのフレーバープロファイルがあり、且つ美味しい」コーヒーを選んでもらいます
上位2チームを優勝・準優勝として表彰されます。
審査員特別賞
ローストマスターズ委員会から選ばれた審査員がSCAJカッピングフォームによる評価にて審査します。
上位2チームを優勝・準優勝として表彰されます。
上位2チームには、今回のコーヒーを仕上げるべく構築した焙煎テクノロジーについて、ご来場のお客様に分かりやすくプレゼンをします。
まとめとおおまかな流れ
COFFFEE ROASTERY 101が初めて参加したRMTC2023は、地域別に焙煎人同士がチームとなり、焙煎技術の向上を目指すイベントです。上位2チームに選ばれたチームはご来場のお客様へ分かりやすく、焙煎で工夫したところや難しかったことなどをプレゼンします。
おおまかな流れとしては、申し込み後「メインテーマとサブテーマ」が発表されます。そして指定されたコーヒー生豆(課題豆)がチーム宛に届くので、各チームで焙煎やカッピングを繰り返し検証します。
最終的にイベント当日にご来場のお客様への試飲と、審査員によるカッピング評価で順位が決まります。
今回はローストマスターズチームチャレンジについて解説しましたが、次回は実際にイベント当日までに行ったことなどを解説していこうと思います。
COFFEE ROASTERY 101
CQI認定Q Arabica Grader
松本安弘